中年の意地の復活?山歩き再開レポート目次

 

 

 

 

 

 

天狗の庭へ向かう途中、高谷池ヒュッテから5分ほど歩いたあたりでどっさりと残った残雪に出会う。気温差の所為でここだけはガスっている。
残雪を踏みしめてパッと開けたところがもう天狗の庭。
本当ならここで湿原を一望して「うぉ〜」とかなんとか言って感動するところだったはずなのに、霧で見えないので更に歩みを進める。
3分ほど進むと大きく右に道が折れ、木道が湿原に沿っている辺りからハクサンコザクラがちらほらと見えるようになってきた。
ふと顔を上げると、幾らかずつ固まって群生が見える。一面ピンク色というほどにはなりえないが、塊がいくつも確認できる。
天狗の庭という呼称はこの湿原の奥側に一部岩が積み上げられたようになっているところ(右上の写真の中間右隅)が天狗が石を投げて遊んだ痕だからということだと、専務さんに後ほど聞いた。
このアングルからは火打山の山容が水面に写る絶好の撮影ポイントなのだそうだが、この霧の中の幽玄な雰囲気の中でサクラソウの桃色が映えるのもまた良いではないか。

アップで見ると栽培種のプリムラマラコイデスと造りがそっくりである。花は栽培種よりもやや大きめの感じがした。
非常に端正な造りの花と色で夢中になる人がいるのもとてもよく理解できる。

背丈は低いのでこのアングルで撮るのに人が誰もいないのをいいことに木道にべったり腹ばいになってシャッターを切る。
これだけはエスペロ専務と約束していたので1280×960に解像度を変更して撮影。と、2枚撮影したらメディアの容量が不足、というアラートが出る。仕方なく、優先順位の低い写真を5枚消去。
撮影をちょうど終えた頃に火打山方向からご老人が一人歩いてこられた。ピークまで行ってみたが、何も見えず寒かったからとっとと降りてこられたのだそう。
群生を撮ってもカメラには小さくしか写っていなくてガッカリしたことがあったよ、などと話され、「写真って難しいっすよね。見た印象どおりにならないし。」としばし歓談。今日は高谷池泊まりなので小屋に戻ってのんびりするよ、と告げられてその場で別れる。

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  2005年09月04日

 

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