中年の意地の復活?山歩き再開レポート目次

この場所は良い。この標高に大きな湿原があるということは話には聞いていたが、これほど規模で展開しているとは思わなかった。何度も仕事の上では、この天狗の庭の写真を見ているのだが、広さが実感できていなかった。

もっと早くから来ているんだったと少しの後悔と次こそ絶好の晴天の時にカメラのメディアも十分に用意して!?来るんだと強く思った。
道のそこここにいろいろな高山植物が咲き誇っている。本当にお花畑になるのはもう少し後の時期なんだろうか。
イワウチワと呼ぶらしい花が咲いていた。小さな1cmあるかなしかのカミキリムシが夢中で花弁の上で何かをむさぼっていた。小さな花だが、花弁にはフリルが付いていて可愛い。周囲にはコバイケイソウや北海道に咲いているとインターネットに記述のあったベニバナイチゴと思われる花なども見かけた。この他にもエビネ類も数種類見かけたし、花の種類は豊富。
小さな花が多いので、つい見過ごしてしまうかもしれないものも少なくないがじっくりと腰を据えて見るなら、これほど楽しい時間もないだろうと思う。
花好きには絶好のポイントである。
惜しむらくはこのお天気であったが・・・・・・
時刻は午後2時近くとなり、下山時間も確保しなくてはならないので後ろ髪を引かれる思いで天狗の庭を後にする。

家族が20年ぶりに山に行き始めたということや単独行で今回動いていることなどから随分心配しているようなので明るいうちに登山口まで降りておきたい。
帰り道はかなりダッシュして下へ向かう。

途中、高谷池近くで桜がまだ咲いているのを見かける。
気温が低いとこの時期でもまだ山桜が見られるのであった。ほんの一本だけだったが、小ぶりな花弁に上品な桜色でなかなか良いものである。
イワカガミは中腹から上部までどんなところでも見かけた。木の根元の方にまとまって咲いているところもあって、きれいだ。この他に同じ薄ピンクの花のショウジョウバカマもところどころで見かけている。

今回の山行は運良く行程中、心配した雨や濃霧で危ない目に遭うこともなく快適に登ってくることができた。
この翌日、朝のうちは晴れていたが、昼ご飯時には夕立のような激しい雨に見舞われたし、山は麓から雲がかかっていて全く見ることができなかったので、一日前で本当にラッキーだった。
晴天で北アルプスや富士などの大きな山塊が展望できなかったのは少々残念だが、山が逃げるわけではなしまた来れば良い。仕事のスケジュールと天気が大体にしてずれていくというのが今までのパターンだが、梅雨のうちに山に行こうとするからある意味当然のことなのだろうし。
梅雨が明けたら、おじさんのなぁんちゃって山男ももう少し本格的に復活していくような予感がしてきた。 多分、無理な日程さえ組まなければ、大半のところに行けるようになるかもしれない。
それまでに早く山のパートナーを探さなければ。

2004/6/29記

   
   
   
  2005年09月04日

 

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