ようやく晴天に恵まれる
6/14(月曜)、たまたま勤務の都合で休みだった。前夜、軽く呑んで帰っていてふと空を見上げたら星空。帰ってからヤフー天気予報で天候を見るとずっと晴れ。
これは行くしかないと、装備をまとめて翌朝、6時半ごろ出発して、8時に高尾山口から登り始める。
いつもは琵琶滝コースが快適なのでほとんどこちらから上がっていたが、気分転換に稲荷尾根から山頂へ向かう。天気は良いが、ずっと林の中で眺望が効かず、ただただ登るだけ。
トレッキングポールの使い心地はいかがなものかと大したことのない登りでも使ってみると、「これはダントツにラク!」と判る。腕の疲労も加わるというのはあるが、脚への負担はかなり違う。ダブルポールで歩くのはカッコ悪いような気もするが、楽なのには代えられない。
一人で山に上がると特に何と言うことはないのだけれど、歩くペースが上がってしまう。かなり初心者状態に戻ってしまったような気分がする。
特に急ぐ必要もないし、天候も終日安定していることが約束されたような日なのに、何故か急いでしまう。
荷物はトレーニングがてらテント以外の装備を全部担いで、幕営のちょいと手前の装備の重さで身体慣らし。靴は先週買ったばかりなので、本当に荷重をかけてある程度の時間を歩いて問題ないかチェックしたかったということもあり、大きな問題にならない程度の荷重でスタート。概ね17キロ程度の荷物で高尾から陣馬山までのタイムアタックを開始。
行程そのものは大したことがないのだろうと思うが、いつもの日帰りの倍近い荷重だったり、気が焦ったりしているせいか思いの外しんどい。城山、影信山とピークがあるたびに不規則に40分に一度の間隔くらいでこまめに休むのだけれど、ついつい本当に息が収まるまで休んでしまう。ロスタイムが多い。
「やっぱり体力落ちてんなぁ。」ついつい休憩の度に地図を眺めながら出てしまう弱気のせりふである。
ここは奥高尾。これから少しずつステップアップして、昔平気で歩いていた鈴鹿山系あたりのレベルには普通に気楽に行けるようになりたい、他人に迷惑をかけないようにしたい、という思いだけが先走ってしまうのだが、どうしても身体が許さないのがわかると切なくなってしまう。
結局、行程間で昼食1時間(コンロで自炊してみた)他、各所での休憩の合計1.5時間の休憩を含めて5時間で陣馬山の山頂に到達したので、悪天候の時の歩行だけで6時間の時と比べると食事時間などを抜いた時間で比較すれば、半分くらいの時間で来れたようだ。
なんだかんだ言いながら毎週に近いくらい、高尾通いしていた意味はないこともなかったみたいだ。ちょっと嬉しい。
陣馬山頂からは丹沢、奥多摩の山並みが見事に見えた。
こんなことは5月中には一度もあり得なかったことだから、すごく嬉しくなってしまった。人の足でしか行けないところだからこそ、特別の景色がみたい、という衝動はどうしても残る。
何かの代償が欲しいとどうしても思ってしまうのだ。それはすごく気持ちの良い景色だったり、今までにないくらいダメージなく歩いてこれたことだったり、滅多に出会わない動植物に触れたりすることができたりする。そんなことの何か1つでもできるのが楽しみで山に行きたくなってしまうのだから、4度目の正直で今日みたいなこんな景色に恵まれてもバチは当たらないと思う。 |