川崎市高津区・隠れダイニング「間」

溝の口駅を東急ストアの方へ降りて東急線のガードをくぐって一本目の小路を左に入ると小さなお店の入口が見える。
このお店は溝の口で多店舗展開しているたまいグループのお店の1つ。ここの一番の人気の秘密は、看板の文字通り「隠れ家」にできるところ。というのもお店の中はカップルが誰の目も気にしないで呑めるように一つ一つが個室のようになっていること。二人でちょうど一杯の大きさに仕切ってあることで、隣のお客さんの顔や会話などを気にしないで済むため、語り合うカップルには絶大な人気。
メニューはたまいグループの共通メニューを中心にお店のオリジナル料理が展開されている。基本的に和食のあっさり系のメニューが多い。
今回いただいたのは、たまいさん得意の手作りのお豆腐「大豆豆腐」はほのかに温かく、ふんわりと大豆の甘い香りがする豆腐はおいしい。いつも青竹豆腐を頼むのだが、香りはこちらが数倍勝っている。
最初は塩でいただき、大豆の甘味を楽しむ。その後、醤油をちょっとだけたらして食べてみるが、このお豆腐は素直に塩だけの方がおいしくいただける。
夏のこの時期はビールと言いたいところだが、シャーベット状に清酒を凍らせた「みぞれ酒」（2合　780円）をいただく。
青竹を器にして、器ごと凍らせてあるのでけっこうな時間キリッと冷たい状態で呑める。凍ったままのお酒が程よく溶けるのを待ちながら料理をいただき静かにお酒を楽しむ。
〆に頼んだのは土鍋で注文してから炊き上げてくれる土鍋炊きのご飯。白ご飯と炊き込みご飯と2種類ある。白ご飯には明太や漬物などの副菜がメニューで用意してある。炊き込みご飯の具は季節のものを取り入れるため、毎回がお楽しみということ。
今回は鶏モモ肉と牛蒡、三つ葉が具材であったが、20分ほど待って運ばれてきたご飯はツヤツヤのホカホカで湯気からおいしい感じ。薄味の出汁で炊かれたご飯はしっかりと弾力と粘りを持っていておいしい。また出汁代わりに鍋底に引かれた昆布も柔らかくおいしくいただける。写真は１合でちょうどお茶碗２杯取れる。呑むところで出てくるご飯の中ではこれまで一番おいしいご飯だった。ご飯は１合から３合まで人数に応じてオーダー可能。
まぁまぁ呑めるカップルなら二人で￥6000前後が一応の予算の目安になりそう。誰にも遠慮の要らない空間で語りあい見つめあう時間が長ければ、それだけ安上がりになるかも？！