居酒屋と銘打ってあるけれども、ここではリゾートホテルのチーフコックとして腕をふるったオーナーが手軽な価格で新鮮な魚介料理から本格的なフレンチやイタリアンを出してくれる。
お店の場所は山麓線の上越教育大学を目指して来ると上教大交差点にセブンイレブンがあり、その隣に「らあめん花月」の看板が見える。その奥がお店になっている。
今回いただいたのは「旬の魚のグリル」で素材はメダイ。香りをじっくりとひき出した焦がしバターで皮目をカリッと焼き上げたところにアンチョビとフキノトウ、トマトのソースが添えられる。フキノトウの香りが春を思い出させる。普段はケッパーが使われるということだが、土地の旨いものを使うという考えでいろいろと試行錯誤の結果、フキノトウが相性の良いということで魚と季節によって使い分けているとのこと。
火の入り加減も絶妙で皮目の香ばしさに対して、身側はふんわりと程よく火が通っていて、ジューシーさと歯応えの両方を残す感じで実においしい。
この念の入った一皿が¥650で楽しめるのは実にありがたい。ガーリックトーストでも添えると、軽い食事がてら一杯楽しむこともできそうである。お酒は新潟の吟醸酒はもちろんのこと、泡盛、芋焼酎、カクテルと一通りの旨い酒を選ぶことができる。まだ開店3ヶ月目のお店だが、底力はなかなかのもののようである。


この他、本日限定の鮪のホホ肉の刺身(¥600)などもいただく。まるで馬刺しのような旨みと食感にはびっくり。魚らしからぬ旨みは初体験。脂は少ない部位だが、歯応えのある肉質で鮪と言われなければ判らない人もいるかもしれない。
その日のおすすめのメニューは要チェック。その時にしか仕入れられなかったものを食べるチャンスにも恵まれる。お店の人にその日のお薦めを尋ねてみるのが得策。
店内は室内の照明も柔らかい間接照明が生かされていて落ち着いた印象で、照明と控えめなジャズのBGMで、仲間と騒ぐというよりはゆっくり少人数で心置きなく話したい時に行きたい場所である。
予算は一人約¥2500もあれば、そこそこほろ酔いでおいしいものを楽しめる。


メダイのグリル

砂肝のコンフィ
   
  2005年09月04日

 

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