新潟県妙高市妙高高原赤倉温泉・旅館エスペロのキノコ鴨鍋

妙高高原の和風温泉旅館「エスペロ」で食べた天然キノコのカモ鍋はボリュームと言い、味といい大満足の一言。

キノコは旅館の専務さんが自分で山に入って採ってきた正真正銘の天然モノなので、ちょうどその時に採れたものが鍋に入ります。運が良いとレアなキノコにも出会えるというわけ。

今回の鍋の中にはナラタケ(地元ではヤブタケと呼んでいるもの)ムキタケがどっさり入っていました。その他にはカモ肉、白菜、エノキダケ(これは栽培モノ)に豆腐。
一人前の量は25センチ位の土鍋に山盛り!出汁は醤油仕立てに味醂をほのかに効かせたもので鍋が煮えていくうちに具材の旨みが溶け合ったスープの旨さは筆舌モノ。
キノコやカモ肉を必死で食べてもまだまだ鍋の底は見えず、といった感じで、これ一品で食事は十分。(上の写真をクリックするとキノコの説明があります。)

館主いわく、「女将の作るこの出汁が決め手なんですよ。キノコはもちろんなんですが、旨みを生かすための出汁には自信がありますよ。これを食べたくてまた来る人がたくさんいますから。」

さらに「カモ肉はイイ味を出すための出汁なのかもしれませんね。お奨めとしては具材を食べきった後に入れてふくよかな味になった出汁で作るうどんが絶品です。もちろん雑炊でもうまいんです。」 と言われました。
しかし、1人でそんなに食べられない・・・・今回は軽くご飯一膳を食べたところでギブアップ。本当はうどんも雑炊もうどんも食べたかったが、お腹が許さなかったのです。きっと4人くらいでワイワイ言いながら鍋を囲むのが良いんでしょうね。

この他にやはり天然のキノコを使った女将さん自慢の釜飯もついてきます。お造り、小鉢、焼き物、鍋、山菜料理など10品以上もついて1泊¥10000なら大満足間違いなし。
冬季間は大食堂での食事ですが、グリーンシーズンは部屋食なので落ち着いて食べられるのも嬉しいところ。 リピーターが多いというのもなるほどと納得してしまいます。

この旅館での楽しみ方はおいしい料理をいただいて、山菜やキノコ、魚などのお話を聞くのが楽しみ倍増のコツかもしれません。専務さんの仲間にはキノコ博士がいてキノコの写真のCDを出版されたりもしておられるようですし、フライフィッシングに関してはエキスパート。写真の腕もかなりのものなので機会があったらそういったものを見せてもらうのも楽しいかもしれません。

このギョウジャニンニク(行者にんにく)は春の山菜だということで、採取したものを洗い、刻んで企業秘密の醤油ダレに漬け込んだものだそうです。

醤油漬にされたギョウジャニンニクはニンニクのような香りでもありますが、もう少しスーッとするような独特の香りがあります。
この醤油漬の真中にウズラの卵黄を割り入れて出されてきました。

卵黄と醤油漬をよく混ぜてから温かいご飯の上に乗せて食べるとうまい!食欲がない時でもこれだったらバクバクご飯がいけそうです。
このところ山菜採りのマナーが悪くて、根こそぎ取っていってしまうので段々と採れなくなってきているとか。残念なことです。
おいしいからたくさん採りたいのはやまやまなのでしょうが、やはり次の年に同じように楽しめるくらいには残しておかないととおっしゃっておられました。

漬け込んだ醤油は焼肉のタレにしたり、ラーメンの醤油として使うのもおいしいのだそうです。
こんなおいしい世界があるこの妙高高原は素敵です。

 

   
   
   
  2005年09月04日

 

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